campail| 女子キャンパーのためのキャンプ・アウトドア ウェブジャーナル -キャンパイル-

旅ログ 思い出のキャンプ ~サルデーニャ―島~

2023.08.09 大熊猫 kaoru

キャンパイルスタッフの大熊猫kaoruです。

思い出のキャンプということで、か~なり古い話になるのですが私のアウトドアライフの原点となったキャンプ旅の話をさせてもらおうと思います。とかく年寄りは昔話をしたがるもんです、しばしお付き合い下さい(笑)

先日実家の片づけをしていたら引き出しから古い写真がでてきたんです。1993年のイタリア・サルデーニャ島を1週間かけてキャンプしたときの写真がぁぁぁぁ!!!!!もう何十年も引き出しに入れっぱなしだった写真見てたら30年前の記憶が噴水のごとく湧き出てきたんです。

これがまさに私のキャンプ第一回目になるわけです。デビュー戦です(笑)

当時イタリア・ミラノで在伊2年目で秋からの専門学校入学前だった私と、在伊3年目の美術大学の男性2名と、幼児教育の短期留学を終えた帰国前の女性2名の計5人で1週間かけて車でサルデーニャ島へキャンプ旅行をすることになったんです。全員日本人で関東3名関西2名です。

車はフランチェスコ君(あだ名)が持ってたボロボロのアルファロメオ。もう一人の男性はコンちゃん、そして帰国直前のアンジェラ明美と照王(てるおう)で、照王繋がりで集まったメンバーだったので5人全員がめっちゃ知り合いだったわけでなく不思議な関係の5人での1週間サバイバル。

キャンプ道具は何も持ってなかったので、日本で言うところのジャスコみたいな量販店で1500円の寝袋5個と5000円のテントを一つ購入し、水着とサンダル、ついでに玩具のシュノーケルセットと浮き輪も購入♪

水着とTシャツ短パン、タオルに洗面道具をカバンに詰めて、ミラノからまずジェノバの港に行きそこからフェリーでサルデーニャ島に渡るのだが、フェリーに乗る列に並び待機し、いざ乗船!というときにアルファロメオがエンストしてしまい、たしか色んな人の助けも借りながら押しがけしてなんとかエンジンかけてフェリーに乗れたんやったと記憶してる。

その時にルーフキャリアに積んでるテントの袋が嫌にへこんでるというか、くの字に曲がってることに気づく。あれ??なかに骨組みのポールが入ってるはずやけどなんで曲がってる??・・・・ってフェリーで気づいてもアトノマツリ。実はアパートにポールが入ってる袋を忘れてきてたのである。

取りあえずここまできたら前へ進むしかないww 車も無事フェリーに乗ったことやしなんとかなるなんとかなる、ケセラセラなラテンモードで旅は始まった(笑)

このサバイバルキャンプは5泊6日だったか6泊7日だったか忘れたが約1週間つづくことになる。その間は風呂にも入ってないし、私と男性2人は1週間水着着っぱなしで一度も脱いでない(笑)

ルーフキャリアの寝袋が可愛いでしょ。
荷物はほんとにこれだけで、バーベキューコンロと炭を持ってたくらいかな~
食料は行く先行く先で調達して、水も必要なので真水みつけたらペットボトルに汲んで・・・・

魚とかムール貝とか買って焼いてみたり・・・・

あとはチーズやパン、ワインとか・・・
ズッキーニとかの野菜も。

ズッキーニに描いた彼女の後姿wwww もちろんこのズッキーニは焼いて食べた。

支柱のないテントはなんとか女性二人が着替えたり寝たりできるようにならないか試行錯誤したが、とにかく「紐」しかないし、木の枝があるわけでなく・・・・

毎日こんな感じで昼も夜も浜辺で寝てた。

夜は、今みたいな高性能なランタンもなく懐中電灯つかってたとおもう。

地べたにござ敷いて食料並べて酒を飲んで寝る、、、、、を繰り返してた。

朝起きたら海で洗い物して自分も洗って・・・・・宴会のあとかたづけをして次の場所へ移動。

サルデーニャ島の左半分を延々と南下していく旅だったので、とにかく下りながら寝れそうな場所をさがして移動していく遊牧民族的キャンプである。町を通ったときに水と食料を調達して、基本砂浜で寝起きしてたなぁ~。

当時、日本人はまだ特にサルデーニャでは珍しかったし、伊語は話せたので現地の人たちと仲良くなって差し入れもらったり、コーヒーごちそうになったり、毎日とても楽しかった気がする。スマホも携帯もなかった時代なので、頼るは紙の地図と標識と看板だけ。

ただ、着の身着のままの1週間だったので、日焼けもしてたし路上生活者丸出しの風体で、、、さすがにこのまま帰りのフェリーに乗るのはやばくね??っていうてたら、最終地点の街にちょっとした高級「spa」の看板を発見。スパ付きリゾートホテルってやつ。ちょっと学生の身では高かったが泊まっちゃえー!!!!!ってことで最終日はリゾートホテルを満喫してから翌日フェリーに乗ってイタリア本州に渡りミラノに帰った・・・・・はず。もうどこの港にもどったか記憶がさだかじゃないねん・・・wwたぶんローマに渡ってそこから女性二人おろして、3人でミラノに戻ったんちゃうかったかな~??

今この無謀なキャンプができるか?と聞かれると。。。できるとは思うがやりたくはない(笑)と答えるだろな。
しかし人生のなかで今のところトップ10に入る思い出深い素敵な経験だったのは間違いないのである。

昨今、カップルやソロで車中泊キャンプ旅行をしてる人が多いみたいやけど、この手のことは思いついた時に即決で行動しちゃうのが正解な気がするんだな~。たとえ七転八倒したとしてもあとで何事にも代えがたい経験と思い出とあとはやり遂げたという自信がのこり、人生の素敵な1ページになると思います。

長々と年寄りの思い出話にお付き合いくださりありがとうございました。皆さまも素敵なキャンプライフを満喫して晩年思い出して微笑んでくださいませ。

大熊猫 kaoru

バイク(Kawasaki Z750s)と車(ダイハツ Naked)で関西を中心しツーリングやキャンプで遊んでいるover50のブロガーです。
http://ookumaneko40.blog88.fc2.com/

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