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キャンプに便利なレインウェアとは?耐水圧・透湿度について考えよう!

2021.07.15 キャンパイル編集部

雨が続きますね。
雨の中でキャンプをする際になによりも気を付けなければいけないのが、体を濡らさない事=体温を保つこと。

夏であっても、標高が高い場所や夕暮れ後は、予想以上に気温が下がることがあります。
雨で服や体が濡れてしまうと、気温の低下と一緒に体も冷え、せっかくのキャンプなのに体調を崩すことにもつながってしまいます。

雨を防ぐためには傘も良いのですが、なによりもおすすめなのがレインウェア。
傘とは違って両手が空くため、テントやタープを建てる際にとっても便利なのです。

今回の記事では、そんなレインウェアの選び方について考えてみましょう!

レインウェアを選ぶ基準

レインウェアを選ぶ基準値として、「耐水圧」と「透湿度」があります。
ふたつとも大切な数値なので、購入前にチェックするようにしましょう!

耐水圧

生地に水が染み込むのをどれぐらい抑えられるのかを、数値化したもの。
つまり耐水圧が高ければ、強い雨でも防ぐことができるということです。
(生地の上に1㎠の筒を立て、その中に水を入れていき、何mmの高さの水の水圧まで耐えられるかという実験を行って算出しているのだそうです)

おおよそですが、耐水圧2,000㎜は中雨、10,000㎜は大雨、20,000㎜は嵐ぐらいの強い雨でも水が浸透しないという目安とされています。

ひとくちにこれ、というのは難しいのですが、タープを建てるまでの短い時間のみ使用する場合は耐水圧:10,000㎜、登山やハイキングなど、歩く時間が長い場合は耐水圧:20,000㎜のものを用意するのが無難であると考えられます。

ちなみに、筆者がバイクに乗る際に使用しているのは、耐水圧20,000㎜のレインウェアです。
バイクに乗ると雨の強さに加え、自分自身が前へ進む力が加わるため、常に嵐ぐらいの強い雨を想定する必要があるのです。

ただし耐水圧が高い生地は分厚いため、収納サイズが大きくなってしまうという難点もあります。
特に徒歩キャンプの場合は持ち歩きの際に不便になってしまうかも。

耐水圧20,000㎜のレインウェアは収納サイズも大きい!

高ければ高いほど良いというわけではなく、用途に合わせて選ぶ方がよさそうですね。


また耐水圧だけを優先してまったく空気の通り道の無い生地、例えば厚手のビニールでできたレインウェアを使用してしまうと、汗を逃がすことができずに蒸れてしまい、結果的に身体を濡らすことになってしまうのです。
これを防ぐために必要なのが、次でご説明する「透湿度」です。


透湿度

アンカーについてさらに詳しく(新しいタブで開く)

蒸気の状態の水分を、どれぐらい生地の外へ逃がすことができるのかを数値化したもの。
24時間で生地1㎥あたり、何gの水分を逃がせたかで算出されるます。

私たちは運動をしていない時でも常に約50gほどの汗をかき続けているため、透湿性がない生地で作られたレインウェアを着てしまうと、汗が水滴となって内部にこもってしまいます。


透湿性が高いレインウェアを選べば、多少の汗は生地の外へ逃がしてくれます。
つまり、蒸れにくく、汗で体が濡れるのも防ぐことができるのです。


この「耐水圧」と「透湿度」はどちらも大切。
当然のことながら、両方に優れたレインウェアは高価です。

しかし、雨天時に大切な体力を温存するためのレインウェア。
活動時間・運動量などを考慮し、最低でも耐水圧は10,000mm、透湿度は5,000g/㎥/24h以上のものを選ぶようにしましょう。


レインウェアのスタイル

さて、次はレインウェアのスタイルについて見てみましょう。

レインウェアには様々なスタイルがあり、それぞれにメリットデメリットがあります。
みなさんの用途にはどのようなスタイルが向いているのか、考えてみましょう。

セパレート型

上着とズボンがセットになったタイプです。
身体にフィットして動きやすく、一番体を濡らさずに活動できるスタイルですが、特に女性からは「見た目が大げさ」「かわいいデザインがない」といった声もあります。
また脱ぎ着するのに時間がかかるため、通り雨やちょっとした雨の時には、手間が増えてしまうというデメリットもあります。

● メリット
動きやすい
防水性が高い

●デメリット
脱ぎ着がめんどくさい
収納サイズが大きい

コート型

ひざ丈ぐらいまでで、コートのように羽織るタイプです。
サッと羽織ることができるため、ちょっとした雨でも気軽に着ることができるのが便利なスタイルです。
柄や模様付きのかわいいデザインのレインコートもたくさんあり、普段着と同じようにファッションを楽しむことができます。
ただし足元が濡れやすいため、激しい雨のときにはあまりオススメできません。

●メリット
脱ぎ着が簡単

●デメリット
足回りが濡れやすい(レインブーツなどで別でカバーしたい)

ポンチョ型

頭からスポットかぶる、ゆったりとしたシルエットのタイプです。
脱ぎ着に時間がかからないことはもちろん、荷物を持ったまま上から着ることができるため、荷物を濡らさずに済むのが一番のメリットです。
また空気の通り道が多いので、蒸れにくいのも良い点です。
ただし風に煽られた際に吹き上がってしまい、視界を塞いだり、作業の邪魔になってしまうこともあります。

●メリット
脱ぎ着しやすい
リュックなどを背負ったまま着れる
●デメリット
足回りが濡れやすい(レインブーツなどで別でカバーしたい)
下から吹き上げるような風に弱い

まとめ

様々な材質・形状のレインウェアがありますが、それぞれ良し悪しがあります。
絶対的なベストは存在しないので、やはり用途やシチュエーションに合わせて、自分に合ったものを購入するのがよさそうですね。


皆さんはどんなレインウェアを選びましたか??
Instagramやツイッターで教えてくださいね!

キャンパイル編集部

キャンプ大好き!

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