ペグってどんな役割?
キャンプをする際に必ず使われる「ペグ」。ペグとは地面とテントやタープを接続する家でいうところの基礎になります。基礎がしっかりしていないとその上に続く柱(ポール)や壁(シングルウォールやダブルウォール)などは外の厳しい気候に影響されてしまいます。
そんな大切な「ペグ」には色々な種類があります。ここでは初心者でもわかるよう簡単にペグについて解説していきます。
ペグの種類
家でいうところの基礎のペグ。ペグの種類は主に素材、形状、長さでで見ることができます。色々なペグを比べてみましょう。
ペグの素材
- アルミ ・・・軽くて強度がある。安い
- ステンレス ・・・錆びにくく強度がある
- プラスチック ・・・最も軽く土や砂との接触面が増えるので抜けにくい
- スチール ・・・鍛造と鋳造で強度が変わるが耐久性に優れ、石など砕くほど強度に優れている。素材上錆びる。重い。
- チタン ・・・耐久性、強度に優れている 錆びない、高い
ペグの形状
ペグの形状も様々にありますがここでは一例として代表的なペグの形状をご紹介します
- ①ピン型 ・・・ピンのような形をしている。テント購入時などに付属してくることが多いペグ。
- ②ネイル型 ・・・形状が平たいため力がまっすぐに伝わる。「釘」という意味で打ち込みやすい。
- ③⑨X字・Y字型 ・・・3方向、4方向へ力が流れるのでv字ペグより強度がある。形状上重ねられない
- ④⑧V字・U字型 ・・・地面に接する面積が大きいため、抜けにくいのが特徴
- ⑤スクリュー型 ・・・スクリュー状のペグで、回転しながら地面にささる。保持力抜群だが抜くのは 大変。
- ⑥⑦楕円・丸型 ・・・最もポピュラーな形のペグといえる。
- ⑩⑪アンカー型 ・・・デッキのキャンプサイトなどで使用する。デッキの隙間に入れ引っかけるようにして使用する。
ペグの長さ
ペグの長さはそれぞれ10㎝~50㎝ありますがメーカーによって変わってきます。その中でもよく聞かれる長さは18㎝、20㎝、24㎝、25㎝、28㎝、30㎝、40㎝などです。
長さで用途をわけると
- ~20㎝ 短いので軽く、持ち運びが楽。風に対する抵抗力は弱い。
- ~30㎝ 最も使われてるペグ。大抵のテントをカバーできるが大型のタープの使用時にはやや不安が残る。
- ~40㎝ 長さがあるので風への抵抗が強いペグ。このあたりになるとやや重くなる。
- ~50㎝ 最も長く、風への耐久性も抜群。最も重たく長いので持ち運びに不便。
ペグの使い分け
さてペグを形状と素材と長さの違いを説明しました。ですがこのペグたち一体いつ、どこで、どんな時に使うのが一番有効で安全なのでしょうか。
それは向かうキャンプ場により変わってきます。私たちがペグを用意するときまず一番気にするのは、どこにあるキャンプ場か、ということです。目的のキャンプ場の地形が山なのか海なのか。はたまた湖?、川沿いなのか、森?林?高原?。当日の天候は晴れなのか、曇りなのか、雨なのか、季節によっては雪が降る場合もあります。天候の中には標高も大事です。風が強いところなのか、弱いのか。当日の風速などチェックします。
次に考える事は持っていくテントをどれにするのか、ということです。大きいテントなのかソロ用なのか、ティピー型やトンネル型?。形によってもペグの長さや本数が変わってきますね。そして次は車でキャンプ場に向かうのか、バイクなのか登山なのか公共交通機関なのか考えます。大きさもファミリーキャンプとソロキャンプではテントの大きさが変わります。テントを固定する力も変わってきます。
そして大事なのは目的地の地面のコンディションです。ペグが刺さりやすい地面なのか、硬いのか。砂利を多く含んでいるのか石が多いのか、砂浜なのか。そうそう柔らかい地面もありますよね
色々なシチュエーションで色々考えて度のペグにするか悩むペグたちですが、ここからは私の考えるペグの選出方法をご紹介したいと思います。ですがこの例が正しいとかそういうことではありません。もし正解があるとするならば、それは「抜けずに無事に撤収まで役割を果たしてくれる」ことにつきます。あくまでも一例としてお読みください
私ならこう選ぶペグたち
さて、ペグについての特徴や選び方についてご説明したところで次は私がいつも持っていく時の基準みたいなものをご紹介したいと思います
私の考える順番は「どこに行くか」⇒「何で行くか」⇒「テントをどれにするか(荷物の量)」をまず考えます。
気候のいい季節なんかでは「何で行くか」⇒「荷物の量が限られるのでソロテント」⇒「どこに行くか」になったり、「このテント(又はハンモック)でどこか行きたい」⇒「どこに行こうか」⇒「何でいこうか」、と順番は前後したりしますが「どこ、どれ、どうやって」を考えてからその地の天候を詳しく確認し、ペグを考えます。
素材ですが、登山泊などの1ℊでも軽い方がいい場合を除いて車やバイクの場合は重さはそこまで考えなくていいのでチタン一択にしています。鍛造ペグは私には重すぎていつの間にか使わなくなりました。
例えば、
タープ設営(車・バイクで)
- 柔らかい地面 …長いペグを使う(25~30cm)
- 硬い地面 …20~25㎝
- 砂地・雪 …砂利用のペグを使う
- 岩多め・砂利 …砂利用のペグを使う
テント設営(ソロなどの小さいテント)
- 柔らかい地面 …長いペグを使う(20~25cm)
- 硬い地面 …~20㎝
- 砂地・砂利・雪 …砂利用のペグを使う
という風に。
つまりたいていは20~25センチの硬いペグ(鉄やチタン)で事足りるんです。もちろん風が思いのほか強い場合や思わぬ事態など考慮して予備に長くて硬いペグを持って行きますが、風が強ければタープは張らない方が安全ですので基本予備のペグを使うことがありません。
以下の写真は私が持ち歩いているペグです。タープなしでの用意ですが、30㎝ペグをいつも予備に入れています。テントの大きさによりますがたいていこれでいけます。
次はバックパックやバイクなど荷物の量が限られているときの場合です。タープはなしで考えています。タープがある場合やハンモック泊の時はタープを使うので20㎝ペグを4~5本増やします
ハンモック泊の時
ハンモックの時はタープとセットで張るのでペグはタープを意識して持っていきます。タープの張り方によりペグ数も変わってくるので事前にタープをどうはるか考えて持っていきます。予備に数本あるとホッとします。
硬さも鍛造かチタンはコンクリートにも刺さるほど強いので初めから丈夫なものを選ぶようにしています。
注意すること
いかがだったでしょうか。テントやタープ設営をするために大切なペグ。様々なペグがあるのでどれを使うか悩むペグですがご自分のキャンプスタイルにあったペグのセットを作ってみてください。
そうそう、どのペグに言える大切なことが一つだけあります。
それは「最後まで打ち込む事」。足を引っかけて転倒の原因になるのと、中途半端な打ち込み状態ではペグの威力を最大限に発揮することが出来ません。
そして逆に”無理やりに打ち込まないこと”も大事で、ペグが曲がると抜けなくなる事態になったり、最悪打ち込むときの怪我の原因にもなり兼ねません。
安全にキャンプ楽しむためには適切なペグ選びが大切ということですね。
michi
★ハンモック大好き❤
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