季節ごとのキャンプの楽しさ

当時の私はとにかくキャンプに行ってました。

それこそ季節に関係なく。「自然」「景色」がキャンプの目的！と言いながら、景色を見る余裕なんてその当時はなかったかもしれません（笑）。とにかくキャンプして、経験を積んで、”キャンプ”から何かを学び取りたかった。

年間を通して季節関係なくキャンプに没頭していた時期があったから、すべての季節に身を置くことができたのです。

自然は同じ場所であっても春夏秋冬「表情」が異なります。本日はそんな表情の異なる、季節ごとのキャンプの魅力をお伝えします

春のキャンプ

＜春＞花々が芽吹き自然が動き始める季節

本来ならシーズンオフの冬が明け、冬の間キャンプを我慢していた気持ちがいよいよキャンプできるんだというまさに「キャンプ欲の芽吹く季節」でもあります(笑)。

ハイキングや花見、夜はまだまだ冷えるので日帰りのキャンプでも十分春を感じる事が出来ます。

景色が少しづつ賑やかで華やかになるこの季節のキャンプは朝夕はまだまだ冷え込むので、私は関西に住んでいますが５月の終わりごろまで冬用のシュラフを使います。装備は万全に。

夏のキャンプ

＜夏＞暑い中の体験と活動

夏のキャンプはとにかく「暑い」(笑)。新緑から力強い深い緑へと移りエネルギー溢れる太陽のまぶしい陽射しがまさにギラギラ照りつけます。

そうしたかと思うと、ざーっと夏の入道雲の中、激しい雨を降らすことも。

そんな賑やかな季節中に適してるアクティビティはウォータースポーツですね。さっと泳いだ後涼しくなってからテントに戻り、ランタンや小さな焚火で明かりを愛でる夜は最高です。

又は標高の高い場所でキャンプをすることで暑さを多少避けることが出来、晴れていたら「星空」を眺めることもできますよ。　

ただし虫トラブルの多い季節です。現地の害虫を事前に知り、蚊取り線香や虫よけスプレーなどでトラブルを避けましょう。ウォータースポーツはとても楽しいですが、危険も隣り合わせです。

無理をせず、安全な装備で臨みましょう。

秋のキャンプ

＜秋＞紅葉と過ごしやすい気候

キャンプをされる皆様にとって一番楽しめる季節が「秋」です。いよいよシーズン到来！。

過ごしやすい季節の秋は紅葉の季節。赤やオレンジに色づく景色を見ながら美味しい味覚を頂く。焚火もちょうどいい季節です。朝夕も暑くないので過ごしやすい気候となり、まさに一番いい季節。キャンプデビューも秋が一番ハードルが低くてお薦めです。

寝具に気を配る季節でもあります。風も吹くと体感温度は気温より下がるので天気予報より少し低く思って用意をするのが安全です。私は寒がりなので秋の後半ではもう冬のシュラフを使い始めてます。

冬のキャンプ

＜冬＞寒さと静寂と澄んだ空気

今まで賑やかだった自然も眠りの季節に入るのが冬。

色づいた葉は枯れ落ち、木々が寂しくなります。遠くの山々には雪が見えることもあるでしょう。風は冷たいし、朝夕は凍えるほど寒くなります。場所によったら積雪なんかもみられますよね。本来ならキャンプは「シーズンオフ」となりますが、

実は私が一番好きな季節がこの「冬」なんです。

冬のキャンプはなかなか短くは語りつくせないのですが（笑）、「朝の澄んだ空気」と「雪」が冬キャンプを盛り上げてくれるんです。あ、「音」も。

静かなんです。空気がピンと張ってる感じ。ピーン。そんな感じ。

そして雪が降る中のキャンプは益々ワクワクします。「冬キャンプ」の中の「雪中キャンプ」こそ最高のキャンプです。

焚火も最高に温かいし、テントの中でもストーブなどで暖を取ります。

そしてそして、白い息を吐く中熱燗で一杯。。。その「籠ってる」シチュエーションがなんとも浪漫枠なんです（笑）。

冬のキャンプは難易度があがるのですが、是非されてみてください。

とはいうものの、冬のキャンプは装備に注意が必要です。温かい靴、温かい防寒具、寝具、暖を取るギア達。車の装備には必ずスノータイヤを。

又、寒いのは間違いないのでテントの中で暖を取る場合もありますが、密閉率の高いテント内でのストーブ利用などは一酸化炭素中毒で悲しい事故となる場合もあります。換気や一酸化炭素についての情報収集をしっかりして、初めは慣れてる方と行かれるのがいいと思います。

最後に

一年を通じて自然はその姿を変え、新たな発見と感動を与えてくれます。春の新緑、夏には清涼。秋の紅葉と冬の静寂。キャンプはこうした季節ごとの変化を五感で楽しめる絶好のチャンスです。少し不便なキャンプをしたその翌朝、迎える朝に広がる美しい景色は整った施設で迎える朝とは全く別の充実感をもたらしてくれるはずです。